2005年1月30日

【Env】 バルディーズの打撃、予想以上

 1989年のアラスカ原油流出(悪名高いエクソン・バルディーズ [= バルデス] 号事件)による現地での環境影響は、いまだ「回復からはほど遠い」という状態にあることが、最近の研究報告であらためて確認されたという。

 海と沿岸生態系への影響が長期におよぶことは、ある程度予想されていたが、事故から15年、人々の記憶も薄れつつあるのとは裏腹に、ラッコ、シャチ、海鳥などに予想以上の汚染影響が残っている。1991年に巨額の賠償金を支払って事故の法的責任をとったエクソン・モービル社は、現地の環境はとっくに回復していて問題は残っていない、とする見解をとる。
── ロイターの環境ニュース(2005.1.28付)
http://www.planetark.com/avantgo/dailynewsstory.cfm?newsid=29251


 20年以上前のボパール事故(インドでの米国ユニオン・カーバイド社の農薬工場の爆発事故)でいまだに現地の飲料水源が汚染され続けている、と報じた昨年秋のBBCのニュースを思い出す。
http://www.abc.net.au/news/newsitems/200411/s1243228.htm