2005年1月2日

【Indig】 大津波でアンダマン諸島は...

 インド洋大津波の起因となったスマトラ沖地震第2波の震源域がアンダマン・ニコバル諸島の直近だというので、ジャラワ(アンダマン・ニコバル先住民族)の人たちがどんな状況におかれているのか、気になっている。

 以前からインド政府(軍)の報道規制がかたくて、マスメディアにはほとんどまともな情報が流れない地域なのだが、今回、ロイターとAFPで異なった見方が報じられている。

 ロイターのほうは、先住民族は島々の奥の森林を中心に居住しているので、ほとんど被災していない、という沿岸警備隊筋の見解を伝えている。
http://www.planetark.com/avantgo/dailynewsstory.cfm?newsid=28746

 AFPのほうは、沿岸湿地(マングローブ)地帯にくらすションペンと呼ばれる集団がほぼ壊滅した恐れがあるという見方を、海軍筋の説明とAFP通信員の取材情報として伝えている。
http://www.abc.net.au/news/newsitems/200412/s1274291.htm

 ジャラワの諸集団(いわゆる Andaman Islanders)は、人類学では「有名部族」だが、ここ何十年かはインド政府の隔離政策のもと、外国人研究者はアクセスできない状況が続いていると聞く。インドネシアとの領有権争いも背景にあるのだろう。インドの人類学者による報告はあるのだが、その政治性から、報告内容の評価は難しい。
(※もしかすると、いたちまるの勉強不足で、最近は状況が変わっていたのかも知れませんが... ご存じの方いらしたら、ぜひ教えてくださいな。)