2006年8月11日

【Nuke/Indig】読売のヒロシマ連載第1回はカナダ先住民族

先住民族ニュース(60)

讀賣新聞で連載「被曝を知らない世代から」が始まっています。
大阪本社版での本日(06.8.1)付け第1回は
「ウラン運搬したカナダ先住民」です。
すでにご覧になった方もあるかと思いますが、念のためお知らせします。

記事の最後のほうで紹介されているマリー・クレメンツさん(デネ系カナダ人の脚本家、昨年夏に広島を訪問)の言葉:
「故郷から掘り出されたウランがこの地 [=広島] に悲劇
をもたらした。巻き込まれたデネの人びとも『原爆』に苦しんでいる。それを広島の人にも知ってほしい」

2006年8月4日

【indig】姫田さん集中講義の初日

 姫田忠義さん(民族文化映像研究所)の京都精華大学での集中講義の初日

 椋川塾の桜井さん親子、地球研の斎藤清明さん、福井憲二デザイン研の福井清子さんらも来聴。姫田さん、最初はセーブしておられる感じだったが、終盤で燃え上がった。
「伝統文化を残そうとすることの(現代における)意義がよく分からない」という某ヘタレ学生のコメントに対して、「姫田は伝統文化の記録保存をしているのではない、人を見続けているのだ」、「生きつづけているものを無視することがあまりに多い」等々、一気呵成。
 「知性とは自戒するちから」という警句に、おもわず背筋をのばす。

 本日の上映・解説作品は、
  『アイヌの結婚式』(1971/2002編集版)
  『イヨマンテ ── 熊送り』(1977/2003編集版)
  『山に生きるまつり』(1970/2002編集版)

2006年8月3日

【nuke】「平和利用」の欺瞞

 鈴木真奈美さんより新著『核大国化する日本 ── 平和利用と核武装論』(平凡社新書、 2006)がとどく。さっそく以下↓のような sigに組んで宣伝開始! 

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【★おすすめ新刊】
鈴木 真奈美『核大国化する日本 ── 平和利用と核武装論』平凡社新書、2006年8月刊
── 原発と核兵器拡散の切っても切れない繋がりを、事実にもとづきバッチリ解き明かしちゃってます☆☆☆

2006年8月1日

【env】相良甲子彦判事の回想

 昨夜やまねこさんが録っておいてくれたFNSドキュメンタリー大賞「断罪の核心 ── 元裁判長が語る水俣病事件」を見る(関西テレビ)。水俣病第3次訴訟(1980年提訴、1987年3月判決)の相良判決(熊本地裁)の舞台裏 やはり人間の良心以外に世の中の流れを変えるものはないことを強く思わされる。

2006年5月6日

旧装・再開店

 以前、melmaで開いていた「いたちまる雑記」が引っ越してきました。
── 04年9月に開店したものの、ほとんど三日坊主で更新を怠っているうちに melma そのものが 95年秋、閉鎖されてしまったのでありました (;_;)

 あいもかわらず、アボリジニーをはじめとする先住民族関連情報、核とエネルギー関連情報、音楽ネタなどを、気まぐれに取り混ぜ、ぽれぽれに発信したいと思います。

2006年4月19日

【Abs】 ウィックの女性長老、グラディスさん逝去

先住民族ニュース(59)

ウィック裁判の原告。歴史的なウィック判決(1996)をかちとった

グラディス・ティビグンパさん
(確定判決勝訴のとき、最高裁前広場で伝統的ステップをふんで踊った姿がニュース一面をかざった女性長老)
が亡くなりました。59歳。糖尿病による合併症状のためと報じられています。
http://www.abc.net.au/news/newsitems/200604/s1618636.htm

ご冥福をお祈りします。

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【参考】
弘文堂『世界民族事典』の「ウィック」の項目より、3分の1ほど抜粋

ウィック Wik
オーストラリア北東 (クインズランド州)、ヨーク岬半島中西部アラクーン周辺とキアウィーア岬周辺、およびアーチャー川流域一帯のパマ系アボリジニー集団の総称。約1,200人。*****(中略)***** 17世紀にキアウィーア岬に接岸したオランダ船と対峙、激しい戦闘のすえ上陸を阻止したことで知られる。20世紀初頭にはアラクーン宣教村に集住させられたが、他の地域の宣教村とちがい、ウィック語系の集団だけが収容されたため言語・文化がよく維持された。現在、村は教会の支配を離れた自治区となり、また各集団の領域に戻って小集落 (アウトステーション) を建設するホームランド運動も展開されている。80年代になると、領域南部のヨーロッパ人の牧場地を対象に土地権訴訟および先住権訴訟 (一部は南隣のターヨラと共同訴訟) をおこし、1996年には、牧場地も先住権請求の対象になりうるという画期的な新解釈を示した連邦最高裁判決 (通称「ウィック判決」) をひきだし、ウィックの名前は一躍、オーストラリア先住民運動のシンボルとなった。

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